これまで数度食事をした女子であるマヤに、
前に付き合っていた男の話を聞いたときのこと。
(ちなみにマヤに皇子は豪快にカラ回っている)
その男を最初マヤは恋愛対象としてみなしてはいなかったそうだ。
彼は一言でいうとイケメンのヤリチン。
見た目も派手で、かつストライプのスーツをパリッと着こなし仕事できるオーラも醸し出す色男だったらしい。
マヤは言う。
「でもわたし、そういう人全然タイプじゃないんだよね〜、いまだに」
友達交えて飲むときに時々いる、なんかチャラめな人。
といった感じの印象しかなかったらしい。
彼も他の人達といつも盛り上がっているから、特に会話することもなかったとのこと。
そんなある日、
そのグループの女子3人、男子3人でUSJに遊び行こうという運びになった。
マヤも気心の知れたみんなで行くならなんか楽しそう、と参加を決めた。
しかし旅行直前になって、
仕事やら実家の用事やらでメンバーが1人減り2人減り
気がつけばマヤとそのイケメンの2人になってしまったそうだ。
一時はマヤも旅行自体お開きでもしょうがないかなと思ったが
すでにUSJのチケットは買ってしまっている。
イケメンとも話して
それはそれでもったいないよね、
じゃあとりあえず2人ノリで行きますか!ということに。
まあ当日宿泊するホテルの部屋も別に取ってるし、USJももったいないし行きたいしで、マヤとしてもまあいいかという流れになったらしい。
そして
大阪行きに新幹線に乗るために
待ち合わせをした東京駅新幹線のりばのコンコース。
少し早めに到着したマヤを見つけて
「ごめんごめん!待った?」と駆け寄るイケメン。
その時は、この人いつもスーツだったけど
普段着もチャラいな、、と思ったらしい。
そして新幹線に2人乗るわけだが
席について、おもむろに
「はい、これ」
とイケメンが紙袋を差し出す
「え、なにこれ?」
「プレゼント。開けてみ?」
マヤがなんだろうといぶかしながら中身を取り出すとそこには赤いセクシーな下着。
「前飲んだとき、○○ってブランドの下着って可愛いよねって話してたじゃん」
あまり覚えていないがそんなこと話した気がする。
「この色とか雰囲気とかマヤに絶対に合うと思って」
「下着のプレゼントってすごいよね、めちゃ勇気ある笑」
とその時は恥ずかしくて茶化してみたものの、皇子にマヤは改めて言う。
「なんかその瞬間、キュンとしちゃったんだよね」
マヤ本人すら忘れてることを覚えててくれたのが嬉しかったのだと。
そしてその気持のまま大阪につき、
それなりにUSJは楽しみ、
当日ホテルで当然のように対局し、
その流れでそのまま付き合うことになったらしい。
この話から学べること。
・女子は、意外性のあるサプライズが大好き
・女子は、自分のことを気にしてくれてたんだと思うと、相手に対して親愛の情が湧く
と、ここで終わればそれはそれで皇子も一定の学びがあったということになろうが、実はそれで終わりでない。
一見、そのイケメンのサプライズがスマッシュヒットしたかのように見えるが、これには落とし穴がある。
実際、女子の気持ちになってみてほしい。
興味のない男から急に女性用下着をプレゼントされたらどう思うか。
例えば皇子から
「でへへ、これプレゼント〜」と派手めの下着を渡されたら。
1ミリも興味のない男子からそんなのプレゼントされた日には5周回ってもやっぱりキモい。
逆効果なこと火の如し。
おそらく旅行に行く前段階からマヤに対するイケメンの仕込みはある程度仕上がっていたということだ。
てかある程度惹いてないと、どんなにリスクヘッジ項目やどうしようもない理由があっても2人で泊まりの旅行って行かないわな。
でも、そもそもみんなで飲んでるときもほぼ喋ってないし、ヤリチンという評判だからと若干避けてたとマヤは言う。
こんな話を聞いて、皇子、別の女子に似たような話をされたのを思い出した。
その女子のことは皇子も狙ってたが、皇子のこれまたイケメンの友人のこと好きとかいうことになり、彼も、その子可愛いからアリアリということで付き合うことになった。
そんな女子、時々、その男のことで皇子に相談してくる。
前は
「私は顔で選ばな〜い、とかあの人、最初会ったときの感情はまさに【無】だったよ」と言っていた。
だがこないだ酔っぱらった状態で皇子に言ったこと。
「なんだかんだ言って、喋る前からあの人、最初からタイプでロックオンしてたんだよね〜」
ということは皇子は、最初から高下駄はいてる男子と不利な戦を繰り広げていたということ。
顔面だけでなく、別の要素で後天的に勝てるというのは十分理解しているが、見た目でそもそも惹いてるってやっぱ強んだなと思った夏の午後だった。
まあ、女子の「そういう人全然タイプじゃないんだよね〜」は信じる必要が皆無ということだ。
総評
間違っても惹いてもないのに下着は渡すな。
エロス ★★★★★
難易度 ★★☆☆☆
なごみ度 ★★★☆☆
モテ度 ★☆☆☆☆