カラ回り 第4夜

母さん・・・もう限界です。

またしても鉄板嬢。
今度はなんとAV女優。

皇子には、
とんでもなくフットワークの軽い友人がいる。

彼は毎週のように皇子に飲み会を作ってくれるナイスガイ。

そんな彼からの紹介。

その女子ミナミは、純粋に単体のAVに出演している、AV嬢ヒエラルキーの中でも高め女子。

 そのような嬢と対峙したときの男子の本懐としては

「実際彼女が出演する作品を見てから、本人がそのAVと同じ反応するか見てみたい!」

と言ったものであろう。

ものすごくわかる。
わかりすぎるくらい。
それが大人の楽しみ方だと思う。

それに敵を知り、己を知れば百戦百勝。
これは兵法の鉄則でもある。

だがしかし、皇子、今回は彼女の作品を一切閲覧することなしに臨もうとしているのだ。

なぜか。

ムダに相手を知ってしまったがゆえ
雑念が入り、失敗する可能性もある。

なんだかんだ言って簡単に行けるんじゃないかという
AV嬢に対しての間違った観念に支配されるかもしれない。

ならばなにも知らず、
何にもとらわれず、
一瞬の刹那に間合いを合わせる。

それはまさに無双の心境である。
皇子は、敢えてその選択をした。

何ら先入観という名の煩悩を入れず、
あくまで一人の普通の女子としてミナミを扱う。

出会う前のメールでのやり取りは至って和やかだ。
相手を軽く見てすぐにアポ設定をすることもしない。
まずはしっかり事前やり取りで仲良くなってみよう。

ミナミがいったい何に興味を持っているか、
そしてそれが判明したら、思い切り共感する。

それが勝利に近づく方程式初級。

さらにはメールの魔術師とも称される皇子12神の一人、
通称、かこいのデュークから教わったメソッドをミナミに繰り出す。

 ミナミの反応は上々。


彼女、暇さえあれば映画館まで行って映画を見ているという。
生粋の映画好きだ。

ちなみに皇子、映画は年に数回、レンタルで借りてみるくらい。

広範な映画の知識などそもそも持ち合わせていない。

ならばどうするか。

ならば演じるのみ。


皇子にはGoogleという強い味方が存在する。

「今なら◯◯って映画がいいよね♪すごく面白そ!」

「だよね、あの映画、俳優の◯◯が◯◯らしいよ、だから前人気がすごい」

「え、皇子すごい!よく知ってるね(笑)」

「だから早めに見に行ってみたかったんだよねちょうど。今度、一緒に行こうよ」

「うん♪ぜひ」

そんなメールをやりとりするうちに嬢の心がほぐれてきたようだ。

そろそろ頃合いか。
じゃ次回くらいアポの設定を行いますか。

そう思っていた翌日の午後11時。

王子の携帯にミナミからメールが。
「いま六本木で友達と別れたんだけど皇子このあと飲めたりしない??」

嗚呼、このタイミングで。
これはまさに天が与えし試練か。

その日、皇子は夕刻からの謎の発熱のため、自宅に戻り静養を行っていたのだ。
こういう残念なすれ違いは皇子、本当によくある。

「ごめん!いまからはむつかしい。。」

「そっかー。。会いたかったんだけどな、またね!」

そしてそれから数日後、
謎の発熱から完治したということでミナミに連絡を入れる。

治ったよ!快気祝いに飲みに行こう(笑)」

するといつもは割と早めに返ってくるミナミの返信がいやに遅い。

1日経ち、ミナミからの返信が来た。
「ごめん!最近夜は打合せ入りまくってて今月行けないかも!」

こういう返信はすっかり慣れっこになった皇子ではあるが、
何度味わってもけっして気持ちのいいものではない。

不穏な予感も感じながらもミナミの返信に合わせる。
「いいよ!また来月以降で。ちなみに来月って予定どう?」

 焦りすぎたか。だが今後なあなあになってしまう危険性を考え
敢えて踏み込んでみる。

数刻して、ミナミから返信が。
「うーん。まだわかんないからまた連絡するね!」

 でそこから2ヶ月、ミナミからの返信はもうない。

はるか昔、誰かから教わった金言をすっかり忘れていた。

「鉄と女子は熱いうちに打て」

女子がやる気があるうちにことを素早く運ぶこと。
すこしでも寝かせていいことはまるでない。

六本木からの連絡があったあの日。
病をおしてでも繰り出すべきだったということか。

天は皇子に一時の休息すら与えぬというのか。
あの日、もし皇子が動けていれば。

歴史にIFは禁物である。
だがもしかしたら。

後悔、先に立たず。

皇子、ずっとこんな感じで日々悩んでます。

総評
おそらく皇子の煩悩の数は108ではなく20000くらいです。

本日の対局
結果     カラ回り
エロス    ☆☆☆☆☆
難易度    ☆☆☆☆☆
なごみ度   ☆☆☆☆☆
モテ度    ☆☆☆☆☆