カラ回り 第297夜

前回からの続き

第296夜を参照

アンソニーはこのときの言葉の真意を後に語ってくれた。
心を壊すとは相手のプライドを壊すこと、
再構築するとはその後ありのままを認めてあげること。

え、この男、一体何言ってんだ。
アンソニーは続ける。

「あの子のようにいままで男からチヤホヤされてきた女子は1度壊さないと」
いやそんな権利あんたにないだろ

「お前なんてミジンコ以下だってことを分からせるため徹底的に叱る」
そんなんで女子、逆ギレするだけじゃん?

「いや、相手が自信ある部分を徹底的に叱るけど、相手が自信ない部分を認める」
「そして心を揺さぶり続けて、最後抱きしめれば人って簡単に操れる」

アンソニー、それ、やばい新興宗教が洗脳のときに使う方法じゃん。
そういえば彼、心理学の書籍でだけでなく、宗教の文献まで手を伸ばしていたような。

だからアンソニーはいつも美女と野獣。
他の男子が羨む女子を連れている。
さらにはその女子たちがアンソニーに依存している。
いや依存させていると言ったほうが正しいのか。

彼は言う、
「この方法論を身に着けた俺は、例えふんころがしに転生しても対局できる」と。

いまでも世界をふんころがしか、ふんころがしでないかに完全に2分した場合、ふんころがし側に入るアンソニー。たとえそのものに生まれ変わっても関係ないということらしい。

アンソニーはこのように確固たるメソッドを持ちながらも超実践型の男だ。

女子が集まる場所にはしっかり顔を出し、ナンパもどれだけつらくても決行する。
朝起きて、今日もナンパに行かないと思うと、気が狂うほどつらいらしい。
でも家を飛び出し、街に立つ。

クラブのイベントがある日、休日前の新宿渋谷は当然の如し。超大型台風の日でもナンパする。
アンソニーが頭に大怪我した時があった。
彼の頭皮は傷を塞ぐために数か所ホチキスで止まっており、さらに頭にネットまいてる状態。それでも病院からそのままナンパに直行する。

そのような極限状況のほうが、いつもは出せない力が湧いてきてナンパの成功確率が高い、とのこと。

アンソニーに言われた。
「皇子、オリーブオイル集める前に、街で女子に声掛けないと意味ないよ」と。

当時、皇子は女子の気が引けるのではという思惑が、「そうだ、料理上手になろう」という間違った方向に開花してしまい、ひたすら料理を覚え、オリーブオイルにもこだわろうということで、世界各地のオイルを集めだした頃だった。

そんなことに時間を使うなら、ダメでもなんでもひたすら現場に立ち、トライ&エラーを繰り返す方が100倍まし。
迅速な行動のみが、次のアクションを決定するということらしい。

そしてアンソニーは、すべての行動は「実験」と考えている。

どんなにつらくてもナンパに行くのも実験。
女子の心を散々揺さぶって、パンチドランカーにしてみるのも実験。

その中で自分を含めた人間たちは如何に考え、如何に動くのか、その情報を積み上げ、彼が学んだ心理学のニュアンスと融合することで普遍的な方法論というものが出てくるらしい。

だから彼は時々
酔って急に暴れる。怒り出す。

そして翌朝、決まってこう言う。
「あれはわざとやっていた。みんながどう感じるか、どう動くかを見るために」

自身の酔いさえも実験の材料に使うとは、恐ろしい男である。

総評
たぶん、アンソニーただ酔っ払ってただけだと思うよ。
その時のことあまり記憶なさそうだし。

本日の対局
結果     カラ回り
エロス    ★★☆☆☆
難易度    ★★★★★
なごみ度   ★★☆☆☆
モテ度    ★★★★☆