カラ回り 第7夜

おそらく皇子、だいたい6歳位からずっとカラ回っている。  

本書は、物心ついてからカラ回らなかった記憶がないという我らが皇子が、立派な大人女子に立ち向かっていくという冒険活劇である。

その日、皇子は韓国料理店に女子といた。
場所は東京、新大久保。

歌舞伎町の居酒屋で男子10人、女子10人くらいの
大きな飲み会があり、その後の話である。  

飲み会は午前3時位まで繰り広げられ、そのあとは自由解散の様相を呈していた。
皇子は常に果敢な動きをする。
全ての隙間を狙っている。

だからその日も、その中の女子、カナを、このあと二人きりで軽く飲み直そうということで誘いだしたのだ。

飲み会の会場から歩くこと5分程度。
歌舞伎町をさらに奥のほうに歩き大久保通りに出ると、向かい側はすぐ新大久保の韓国街となる。 

そのなかでも裏路地にある、イカした韓国人の店員が給仕をしてくれる韓国料理店に照準を絞り、入店。   
皇子もここまでカナとの邂逅が多いと嫌でも会話すること自体は慣れてくる。決して飽きさせるということはなさそうだ。

だが、なかなか対局までは至れずということは必ずそこに原因がある。結果を導き出す原因がない現象は世の中には存在しないのだ。

そして、会話で飽きさせていないということすら幻想の可能性が大いにある。  

皇子の友人たちには恐ろしい剛の者が揃っている。

とあるパーティーで、女子となにやら話し込んでいるなーと思ったら、ものの数分で女子と一緒にそいつの家で飲み直す話をまとめていたり

二人であったら87%の確率でその日に対局までもっていっていけるメソッドを持っていたり。

そんな強者の話を聞くにつけ、皇子はずっと「彼らとは人種が違う」と思い続けていた。 

だが、最近皇子は学んだ。
それでは今の状況はけっして改善しない。

常に自分に原因を置き、戦闘スタイルに修正をかけていく必要があるのだ。
さすれば、ややもすればその友人たちのような、プロの対局師に近づけるかもしれない。  

ということで
新大久保のカナに話を戻そう。

マッコリも注文し、乾杯をした後、ビビンバなどを2点ほど注文する。 
異国の美酒と料理に舌鼓を打ちながら、今日はこの後どう女子の外堀を埋めて、対局に結びつけるのかひたすら考えていた。  

そして店で飲むこと1時間、カナも酒の酔いに任せて、色々喋ってくる。  
出会ってから初回に対局をしたことがない。最初いきなり相手が迫ってくると引いてしまう。

「なのでもしそういう関係になるとしても数回あってお相手のことがわかってからなんです」

そうか。分かった。 
と皇子はその言葉を鵜呑みにし
その日は、空も半ば白んでくる中爽やかに始発でリリース。 

 そう。それが良くなかった。
その女子、その後のメールでの反応はいまいち。  

新大久保では特に嫌われることもせず、基本的に聞き役に回って、女子の自己顕示欲と承認欲求を満たすことはできた気がする。

だが、反応が悪い。  

皇子は思い出した。
すべての女子は即日対局可能であるということを。

あったその日には絶対そういうことしなーいと言っていたのに、皇子の友人とアポるとすぐ対局をしてしまう女子をどれだけみてきたことか。  

女子にその日ムリという概念は存在しない。
(ほんとに無理ならそもそも会ってない)

全てはその日の皇子に色気を見いだせなかっただけ。

皇子心得その2
女子と鉄は熱いうちに打て

皇子はまたしても女子の言葉を鵜呑みにしチャンスを放流してしまったことを悔いた。
全ての原因は自分にある。
対局への道はまだまだ険しそうである。   

総評
女子の言葉に右往左往して、行動を決めているようではまだまだ二流。

本日の対局
結果     カラ回り
エロス    ★★☆☆☆
難易度    ★★☆☆☆
なごみ度   ★★☆☆☆
モテ度    ☆☆☆☆☆