カラ回り 第286夜

皇子、女子を見る時は
一旦全身で見る。

その時、
この女子と仲良くなりたい
と思うポイントは唯ひとつ。

そう、
長年この日記を読んでくれている諸兄ならご存知のことだろう。

ミニスカートを穿いているかどうか
それに尽きる。

スタイルのいい女子がミニスカートを
華麗に穿きこなしているのは
もちろん素敵だと思うが
そうでなくても
履いてくれているだけで皇子としては7割増くらいになる。

皇子もなぜこうなのか、なぜこうなったのかずっと考えてみているが未だ答えは出ない。

けっして脚フェチというわけでもない。
足の形にこだわりが、というのも特にないのだ。

そして
生まれ持った環境を考えても見たが、
例えば幼少期、川で溺れかけた皇子を
超ミニスカの女子がさっそうと現れて、飛び込んで命を救ってくれたとか、
初恋の人が異常な短さのミニスカートしか穿いていなかったとか、
このような逆トラウマの出来事も何もない。

ならば
もう、前世を疑うしか方法がない。

おそらく
皇子、前世で
ミニスカートがよく似合う女性に淡い恋心を抱く男性だったか
ミニスカートなどのデザイナーだったか
もしくはミニスカートだったのかも知れない。

そういえば
皇子も幼少期から好きな詩人である谷川俊太郎の詩に「生きる」というものがあるのだが、そこにこんな記述がある。

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ

この詩が書かれた1970年代。そして、当時、時代を象徴するファッションアイコンであったミニスカート。

その鮮烈な印象と、刺激に感化され
そこから始まるであろう
様々な人々の出会いの物語を想起し
谷川はそこにまさに美しさを見出したということなのだろうか。

そしてそれはいきいきとした生を謳歌する一つの象徴となり得たということなのか。

皇子もまさに同じ心境である。

ミニスカートに対し
エロスというより、そこに美しさを、そして神が宿る神聖性を図らずも感じ取っているのかも知れない。

そんなミニスカートが大好である皇子にとって、最近愕然とし膝から崩れ落ちるが如き出来事が起こっていることを皆に伝えねばならない。

基本的に皇子、
みんなで飲んでいるときに知り合った女子とは、会話のフィーリングなどで連絡先を交換するのだが、クラブや街で出会ったような女子はミニスカートを穿いているかどうかのみで判断して連絡先を聞くようにしている。

もちろん普段からパンツスタイルが気に入っており、普段着はパンツばかりという女子もいる。
でもそもそも出会いのときにミニスカートを穿いていれば、最低でもクローゼットに一着はミニスカートがあるということになる。

だから戦略的にあえて、そういうアプローチを行っているわけだ。

しかしだ。

そこまでの諸葛孔明顔負けの戦略をもってして臨んでも、実際皇子とのアポにパンツスタイルで来る女子というものは存在する。

もちろん女子たちは1ミリも悪くない。彼女たちはそのパンツを可愛い、素敵と思って着こなしているかも知れないし、自分がきれいに見えるスタイルで皇子との初回アポに気合い入れてきてくれたという健気な心意気なのかも知れない。

そして皇子としてもそれをとどめようもない。
あえてアポの前の連絡で

「はい、というわけで、皇子そんな感じだから、明日はミニスカート確定で!」

なんて言える訳がない。

こればかりは運命の采配、偶然の産物。

そして、これが7回連続で続いた。
みんな最初出会ったときはミニスカート、もしくはミドル程度のスカート。

なのに皇子と2人での出会いの日。
その7回とも、すべて異なる女子とではあるが、しっかりパンツスタイルという点では完全一致。

何度もいうが、女子は全く悪くない。そして皇子も悪くない。
でも皇子のテンションが7割下がるのだ。

嗚呼、神は何をお望みなのだろう。
このいたいけな女子たちが何をしたというのか。

運命はかくも残酷なのか。
皇子は、人として生まれたことの悲哀を感じずにはいられないのであった。

総評
はい、今日の日記で皇子、ミニスカートと何回言ったでしょう?
数えてみてね。

本日の対局
結果     カラ回り
エロス    ★★★★★
難易度    ★★★★★
なごみ度   ★☆☆☆☆
モテ度    ☆☆☆☆☆